KISALABについて ABOUT
設立の背景と現代社会の変化
現代社会は急速なグローバル化、情報技術の進化、都市化により、これまでにない規模とスピードで変化しています。その一方で、日本全体における少子高齢化、人口減少、地域経済の停滞といった課題はますます深刻化しています。地域社会の担い手が減少し、経済活動が縮小する中で、地方都市における課題は複雑化し、従来の行政サービスや市場経済だけでは対応しきれない状況に陥っています。
木更津市の特性と課題
木更津市は、東京湾アクアラインの開通により首都圏へのアクセスが向上し、新たな発展の可能性を秘めた地域です。しかし、以下の課題が深刻化しています。
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1. 中心市街地の空洞化
郊外型ショッピングモールの進出により、伝統的な商店街が衰退し、地域経済の活力が失われています。
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2. 観光資源の未活用
中の島大橋や潮干狩り、三井アウトレットパークといった観光資源が十分に活かされておらず、地域経済に貢献できていません。
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3. コミュニティの
希薄化と文化の衰退地域社会の高齢化と若年層の流出により、地域のつながりが薄れ、伝統文化や地域行事の継承が危ぶまれています。
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4. 自然環境と都市開発の
バランスの崩壊都市開発が進む中で、里山や海岸といった自然環境の保全が後回しになり、地域の持続可能性が損なわれつつあります。
なぜ KISALAB が必要なのか?
これまで地域の課題解決には、行政や市場経済が大きな役割を担ってきました。しかし、現代の複雑で多様な課題に対しては、これらの枠組みだけでは対応が難しくなっています。
行政には、法律や制度に基づいた運営、公平性の原則、年度ごとの予算編成、複雑な意思決定プロセスといった制約があり、地域ごとのニーズに柔軟かつ迅速に対応することが困難です。そのため、特定課題への重点支援や長期的な取組が難しく、地域課題の解決に限界が生じているのが現状です。
KISALABはこれらの課題に対し柔軟かつスピーディーに対応していきます。
KISALAB の理念と財団法人としての意義
KISALAB は、行政や市場経済の限界を補完する第 3 のセクターとして設立されました。私たちは、オーガニックなまちづくりの理念に基づき、地域が本来持つ力を引き出し、持続可能な発展を目指します。
一般財団法人という形態の意義
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1.公益性の確保
法的に認められた公益性の高い法人として、透明性と社会的信頼を確保します。
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2.税制上の優遇措置
公益法人として認定されることで、寄付者に対する税制上の優遇措置が提供されます。
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3.地域との信頼関係の強化
地域に根ざした活動を通じて、住民や企業、行政との連携が強化されます。
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4.青年会議所 OB のネットワーク活用
地域課題の解決に取り組んできた青年会議所 OB の知見と経験を活用し、世代を超えた知識の集約を実現します。
第3のセクターとしての KISALAB の役割
KISALAB は、地域社会における課題解決のために、柔軟で迅速な対応を実現します。
KISALAB の 4つの強み
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柔軟な資金調達と運用
寄付金、企業スポンサー、クラウドファンディング など、多様な財源を活用します。
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地域資源の最大活用
木更津の自然、文化、歴史を活用し、地域資源の価値を最大化します。
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市民・企業・行政の連携
地域課題解決のために市民、企業、行政が一体となって取り組みます。
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世代を超えた知見と
経験の集結青年会議所 OB のネットワークを活用し、世代を超えた知見を結集します。
具体的な事業内容
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1.まちづくり活動支援事業
・地域団体、NPO、自治会、企業への助成金交付
・事業実施に対する助言・指導による支援の強化
・先進事例の収集、共有、広報支援 -
2.人材育成・研修事業
・まちづくりリーダー育成を目的とした講座・研修の実施
・地域課題解決に向けた専門スキル開発支援
・若者や次世代リーダーに向けた実践的プログラムの企画 -
3.地域資源活用と地域活性化事業
・木更津の観光資源(中の島大橋、潮干狩り等)の活用促進
・伝統文化や地域行事の再興と振興
・環境保全活動による持続可能な地域づくり -
4.調査研究および政策提言事業
・地域課題に関する調査研究とデータ収集
・行政機関や専門家と連携した政策提言
・木更津市の持続可能な発展ビジョンの策定 -
5.市民参加促進および
コミュニティ形成事業・市民参加型のイベントやワークショップの開催
・市民対話の場(フォーラム、シンポジウム)の設置
・共助ネットワークの構築による地域の自助力・共助力の強化 -
6.多様な資源の結集と活用事業
・資金提供者と地域団体のマッチング支援
・ふるさと納税やクラウドファンディングを活用した資金調達支援
・地域資源を活用した革新的プロジェクトの推進
寄付者にとってのメリット
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税制上の優遇措置
• 個人寄付者: 所得税・住民税の控除
• 法人寄付者: 損金算入枠の拡大
• 相続寄付: 相続税の非課税措置
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社会的評価と信頼性の向上
• 地域貢献活動としての評価
• CSR(企業の社会的責任)活動としての認知
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財務の透明性と信頼性
• 事業報告書と財務諸表の公開
• 公正な資金運用
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社会的貢献とブランディング強化
• 寄付者名の公式サイトや報告書掲載(希望者のみ)
• 地域社会への貢献を通じた企業イメージの向上
未来への展望

支援の呼びかけと今後の方針
地域社会の未来を切り拓くためには、地域全体が連携し、力を合わせることが必要です。
KISALAB は、地域資源と人材を最大限に活用し、持続可能な社会の実現を目指して邁進していきます。
皆さまのご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。